昨日も肌寒いミミちゃん地方。

体調がイマイチだったので、家でのんびり過ごしました。
こういう肌寒い日は、どうしても古傷が疼きます。


ところで皆さんは、これを見た事ありますか?
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英名、日本名共に 『エピペン』と言います。
注射薬です。
日本も、全く同じパッケージです。
文字は日本語なります。

医療関係者及び、教師、保育士の方々は、ご覧になった事が、あるかと思います。

アナフィラキシーのお薬です。
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このお薬、直射日光に非常に弱く、変質してしまう為、写真にある、紫外線を遮る特殊なプラスチックケースに保存します。

アナフィラキシーとは、アレルギーの中でも、1番ヒドい状態です。
アナフィラキシー・ショックになると、命を落とす可能性も、あります。


アレルギーは、イギリスで最初に認識されました。
1800年代には、既に研究が始められていました。

日本は、1950年代に、薬によって大学教授が亡くなったのをきっかけに、薬アレルギーが知られる様になり、食物アレルギーに関しては、1980年代、循環器科の医師のお子さんが、アナフィラキシーになり、初めて知られる様になりました。
日本は、イギリスと比べると、100年以上遅れています。

3年ほど前、日本にいた時、アナフィラキシーなりました。
ところが、救急病院ではアナフィラキシーと認識せず、胃腸風邪と言われて、帰されました。
2度目になった時は、救急病院には行かなくていいとまで言われました。

イギリスでは、救急車が最優先で来ます。
いつ亡くなるか分からない、非常に危険な状態だからです。

残念ながら、日本の医者のアレルギーの知識は、未だ非常に低いです。

アレルギーの原因には、薬、虫、花粉、動物、大気汚染、太陽光、水、食べ物等、多種多様にあります。

普通のアレルギーだと、目の痒みや鼻水、涙、皮膚の痒み、発疹等ですが、
アナフィラキシーになると、呼吸困難、嘔吐、下痢、腹痛、頭痛、動悸、粘膜の肥大、神経麻痺、血圧の異常な上昇後低下、等が起こります。

アナフィラキシーの場合は、少しでも早く、写真の注射薬を投与しなければ、その方は亡くなります。

本来、注射薬等の薬は、医療行為に当たる為、医者と当人以外の使用は禁止されていますが、このエピペンだけは、緊急時のみは医療関係者以外の人でも、使用が許可されています。
それほど、投与に対し、緊急性を要するからです。
そして、素早い投与により、その方は助かるからです。

もし、周りにいる方が、何か食べた後、虫に刺された後等に、急に苦しみだしたら、救急車を呼ぶと同時に、エピペンを持っていないか、確認して下さい。
持っていれば、アナフィラキシーの可能性が高いです。
救急車を呼ぶ際に、苦しんでいる人がエピペンを持っているって伝えれば、電話口で使い方を教えてくれます。

勇気がいる事ですが、その行動がその人の人生を変えるかも知れません。


日本では、食物アレルギーは子供の病気という認識が強いですが、イギリスではアレルギーは大人の病気と認識されています。
子供のアレルギーの多くは、大人になると治ります。
それは、本当のアレルギーではなく、胃腸の未発達によって、本来体に吸収されない状態で、吸収される事によって、体がアレルギー反応を起こすからです。
つまり、その子には早すぎる時期に、食べさせたから。

大人は違います。
本来吸収されるべき状態で、吸収されているにも関わらず、反応してしまう。
完全な体の拒否反応。アレルギーです。
大人のアレルギーは、治りません。

薬アレルギーも、日本では過剰反応と間違われています。
薬が効き過ぎて、胃腸をやられる。
薬が効き過ぎて、頭痛がする。
等です。

アレルギーだと、薬が接していない箇所にも、何かしらの反応が出ます。
飲み薬なのに発疹が出たり、湿布したら喘息発作等など。

そして最悪な場合、SJS を発症します。
全身が真っ赤になり、40度を超える熱が出ます。
水を入れたやかんを乗せると、数分で温くなる程です。
目が大きくなって、若干飛び出した感じになり、意識の混濁
そして、皮膚が溶け出します。
これは、アナフィラキシーとは違う反応なので、エピペンは効きません。
唯一効くのはステロイド
総合病院でなければ、治療は不可能です。
助かる可能性は、5割を切ります。

このSJSも、残念ながら14年程前、日本では治療をしてもらえませんでした。
医師にSJSの認識が無く、イギリスならICUでの治療になるところ、日本では通院によるステロイド点滴と、自宅でのステロイド服薬でした。
幸い、軽度のSJS だったので、助かりましたが。


アレルギー、もし大人が発症してしまうと、一生治りません。

花粉症や食事中の喉のイガイガ感は、危険信号、イエローカードです。

花粉症は、その花粉と同じ種類の植物なら、全てなる可能性があります。
もちろん食べ物も、です。
花粉症から、食物アレルギーによるアナフィラキシーを発症した例も、多々あります。

花粉症の方は、その花粉と同じ種類の植物全般、特に食物に気をつけて下さい。
例えは、スギ花粉症の人は、トマトにアレルギーが出やすい
樺の木なら、メロンが危ない…等です。

原因を避ければ、発症を防げる。
それがアレルギーです。


犬とは関係のない話で、すみません。

最後に昨日のミミちゃん
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豚耳食べてます。

おまけで
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ミーヤちゃん
サラダバー中



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